猿沢城は道の駅「朝日」の北東側にある猿沢集落の背後、前ノ川と薬師川との間の山に築かれている。
猿沢城は「猿沢館」・「福館」・「サルクロ」などから成る城である。
猿沢館は山裾の神明宮の背後にあり、沢を挟んで東西両側に館跡が残る。東側は神明宮の北側に位置し、南下に横堀が巡り一段高くなって館跡が拡がる。広大な敷地で西側を除く三方に土塁が残り、山城に通じる北側にも堀が設けてある。西側の館は東側より一段低く、南側から西側にかけて土塁と堀が残り、南側中央付近が開口していて土橋状になっている。
福館は居館部から北へ登った標高120m程の山上にあり、中央が一番低く、西、東と高くなる。東側が主郭部と見られ、同心円状に帯曲輪が二段付いている。中央南側は両側から土塁が伸びて中央が虎口になっている。そこから南へ降るともう一段曲輪があり、その南側斜面に畝状竪堀群がある。
サルクロは福館から尾根伝いに登った標高233mに築かれている。
途中はいくつかの堀切を越えて登り、若干削平された尾根があるが基本には細尾根が続く。山頂はやや広く、南東と北西側にそれぞれ食い違いの虎口が残っている。