築城年代は定かではないが南北朝時代に大井田氏によって築かれたと云われる。 大井田氏は新田氏の一族里見氏の流れを汲む一族で、南北朝時代は南朝方として活躍した。
大井田氏とその一族とされる中条氏は戦国時代も上杉氏の家臣として名前が残るという。
大井田城は信濃川の東岸、陣ヶトド山から西へ派生した尾根のうちの一つ標高300m程の山頂に築かれている。
山頂の主郭は東側が一段高く、ここに大井田氏を顕彰した石碑が建てられている。また周囲には大井田遠江守、大井田式部大輔、新田家主従、羽川刑部少輔、中條越前守といった南朝方の諸将の忠魂碑がある。主郭の背後の東尾根には二条の空堀が残るというが、藪も深くきちんとは確認していないが、上から眺めるだけで何となく二条の堀切を見ることができる。山頂から西の山腹にかけて数段の削平地が階段状に広がっている。南の山腹には畝状竪堀群が残っている。かつては曲輪の再下段に土塁が残っていたというが、車道建設の際に削られたという。
国道117号線沿いにある中条小学校を目指す。中条小学校の北側の道を東へ進んでいけば、城のすぐ下まで車で登ることができる。
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